恵山の風景「2011年6月7日 恵山で想う…」 [北海道]
前回の続きです・・・
鮮やかな華やかさと、包み込むような甘い香りの地を後にし
私は恵山に向かう
短いワインディングロードを登ると
辺りは、夢から覚めた現実を見るような風景に一変する…
咲き誇るツツジの華やかさも無ければ、包まれていた香りも無い
立上る噴煙や、危険な程に鋭利な岩
包み込む匂いは、火薬のような危険な香りに変わり
本当に…
まるでココは、現実世界そのものの様に思えた…
ただ、そこに芽吹く小さな希望のような生命達
時の流れとともに癒された荒野
そこに生まれそして必死に生きようとする自然の力
私は、それが地球に暮す人間のようにも思えた…
自然の上では、人間は無力
でも、諦めず生きる事を選ぶ
その道が、決して楽でもなければ約束されたものでもない…
そんな険しい道のりを
ゆっくりでも歩みを止めないのは
生きる喜びを、心の何処かに知っているからなのだと思った。。。
さっきまでの、花に囲まれた雰囲気とは一転して
今度は活火山の恵山です♪
去年、初めて訪れてから惹かれてしまった場所
といいますか「火山」というものに惹かれたみたいなんです
何故だかは分かりません
いつも求めている、夕景の色の織り成す美しさや
緑や紅葉など四季が魅せる自然の美しさとも違う
地球という星に一番近い場所のような気がする…
そんな感じでしょうか
ここに来ると他の「音」が欲しく無くなります
自分の息遣いだったり、踏みしめ歩む音
そして地球が発する音以外は…
じっと黙って、この体と地球がリンクするような感覚を楽しみたい
何だか、そう思えるのです^^
いつもある雑音が…
お気に入りの音楽や、楽しいと思える会話だって、この時ばかりは要らなくなる
自然の音以外、この上なく嫌になる時でもあるのです。
風の音と、遠くで奏でる蝉の命の音楽を聞きながら
少しずつ歩み始めました
去年通ったルートとは別ルート
恵山を見上げると、そこには歴史が刻まれた大きな岩肌があり
小さく根付いた緑の姿もあります
あの岩が、何かの弾みで重力の成すがままになった時
また一つ、自分の無力を感じるのだろうか?
そんな一瞬に脳が回るほど、私の回路は優秀じゃないかぁ…なんても思いましたけど^^;
背にするは息づく火山…
目の前に広がるは、母なる海と緑の大地…
そんな不思議な風景が、何だか堪らなく清々しく居心地良く思えました
・・・この先、まだ結構な距離だね^^;
今日は諦めましょう…
と、いいますか
ちょっと行ったのですが、急に風が強まり
どんどん足場も悪くなって一人だと怖くなってしまいました(笑)
何だか、この先に来るなって言われてるみたいで・・・
と、臆病者の私は
回れ右をして、すぐに下山です…^^;
行きよりも、確実に早足になった私に
そんなに急いじゃ危ないよ…と言われんばかりに
出迎えてくれた風景
一息付いて、落ち着きを与えてくれる様な風景です♪
でも、一度入ったスイッチは完全には戻らず…
帰り道に見た岩たちは
行きの道よりも、少し迫力に満ちておりました・・・
生きると言う事は、何があるか解らない一秒先の喜怒哀楽を
いかに受け入れられるか
何も無いように過ぎていく小さな時間たちの積み重ねの上に
自分では無駄のように過ぎた小さな時間も
遠くから聞こえる蝉の、ほんの僅かな存在意義を思うと、それはとても大きな時間となり過ぎて行く…
地球という大きな存在からしたら
私の一生だって、過ぎ去る一瞬の時かもしれない
でも、蝉にしたって私にしたって、この地球にだって時は平等に過ぎる
大切と思えるか思えないかは自分次第
さぁ
どう立ち向かえば良いのか…
私は人間
地球の中の生物の一部かもしれない
時の流れだけでは解決出来ない事が多い
でも、考えて考えて…失敗したって、また考えてそれに立ち向かえるのが人間
なんか、そんな気がしました。。。
って、何の話だ??って感じですね(笑)
良い所だ~
また、行こ~っと恵山♪♪
※あまりご訪問出来ておりません
ご了承下さい・・・ m(_ _)m