支笏湖の風景「2011年5月18日 始まりの季節を・・・」 [支笏湖]
2011年5月18日
やっと順番が巡ってきた…
南から、のんびりと流れて来た季節が支笏湖の色を変え始める
吸い込んだ空気に、色々な香りが混じる
土の香りであったり、新緑の香りであったり
湿った苔の香りもあれば、そこで汗まみれになって進む自分の匂いもする…
少し前までは、純白の世界だった場所にも
様々な色が芽生え
寒さに身を潜めてた者の声も聞こえる
そして新たな命が織り成す様々な音も耳に優しく届く
ずっとずっと…
夢にだって出て来ない見知らぬ昔には
私の住む街も
こんな色や香り、そして音が当たり前だったのだろう…
新緑の隙間からは、太陽の光が降り注ぐ
あと一月もすれば、深緑に変わった今年の緑達に遮られ
あの光は、大地までの手段の大半を失う事になる…
柔らかい木陰の光に育てられた苔が、一面を覆うのだろうか?
また別の何か・・・
私はまだ、その風景を知らない
晩秋までの少しの間
力強い生命が、この地を癒し浄化してくれる
そして私の心も癒してくれる…
あの澄みきった美しい湖は
そんな優しい生命の作り出す集大成のような気がした…
ここで観る空は、いつも観る空とは何か違う
気持ちがそうさせるのか?
刻々と姿を変え楽しませてくれる雲
この日は、不思議な色のオマケ付き
微かに色付いただけの彩雲だったけど
初めて見る私には、じゅうぶん魅力的だった
たくさんの奇跡から生まれたこの星が育む
たくさんの奇跡の結晶…
だいぶ失われてしまったけど
ここには、まだ太古から受け継がれた
奇跡の欠片が存在すると思う。。。
また、ゆっくりと癒されにお伺い致します。。。